去年8月、仙台市内の路上で男子高校生に暴行を加え死亡させた罪に問われている男2人の裁判で11日、男子高校生の友人が証人として出廷しました。友人は「男子高校生はあごを殴られ転倒した」などと当時の状況を語りました。

傷害致死の罪に問われているのはいずれも住所不定・無職の多田康二(ただ・こうじ)被告(26)と、佐藤蓮(さとう・れん)被告(27)です。

起訴状などによりますと2人は去年8月1日、青葉区の定禅寺通沿いの路上で、当時17歳の男子高校生の顔を殴るなどして死亡させた罪に問われています。

11日の裁判では、現場に居合わせた被害者の友人が証人として出廷し「飲食店の前で口論になったあと、男2人が追いかけてきて男子高校生があごを殴られた。転んで後頭部を打ち、足はけいれんしているように見えた」「そのあとも顔を殴ったりわき腹を蹴ったりと暴行が続いた」などと証言しました。

初公判で多田被告は「殴る蹴るなどの暴行をしていない」佐藤被告は「暴行を加えたが、傷害致死は成立しない」などとともに傷害致死罪を否認しています。

判決は来月3日に言い渡されます。