大分県の調査で、スマートフォンを持っている県内の中学生が初めて8割を超えたことがわかりました。県はトラブルを防ぐため、有害なコンテンツなどへのアクセス制限や、利用できるアプリを制限するフィルタリングの活用を呼びかけています。

インターネット上の有害なウェブサイトやコンテンツへのアクセスを制限し、特に未成年者が安全にインターネットを利用できるようにするためのサービスや機能です。

県が2025年度実施した調査によりますと、自分専用のスマートフォンを持っている割合は小学生で37.4%、中学生で80.1%、高校生で99.3%でした。

このうち、中学生は2024年度と比べて5.5ポイント増加し、調査開始以来初めて8割を超えました。

(県生活環境企画課・廣岡優司さん)「ほとんどの子どもが何らかのSNSを利用していると答えている。SNS上での出会いとかコミュニケーションのトラブルも懸念されます」

また、小学生の4割弱、中高生の6割以上が平日に2時間以上ネットを利用していると回答。低年齢化や長時間化が進んでいます。

さらに今回の調査ではネットの使用に関して「家庭にルールがある」と回答した子どもが63.9%だったのに対し、保護者は81.9%と18ポイントの差があることもわかりました。

(廣岡優司さん)「子どもが一番頼りにしているのは保護者なので、ぜひ家庭でインターネットの利用について話し合ってもらいたい」

県は犯罪やトラブルから子どもを守るため、インターネット上の有害なウェブサイトやコンテンツへのアクセスやアプリを制限するフィルタリングの活用を呼びかけています。