世界経済への波及
翌月曜日、ニューヨーク証券取引所では500ドルを超える大暴落。

このリーマン・ブラザーズの破綻申請という最悪の事態を受けて、市場にはさらなる金融不安が広がり、アジア市場では台湾やシンガポールで全面安となったほか、ロンドン、フランクフルトなどのヨーロッパの主要市場でも株価が大幅に急落しました。
景気の低迷
リーマンショックは、その後も世界的な景気後退を引き起こしました。
アメリカの金融市場では、財務状況への懸念から金融機関相互の信頼が失われ、その結果、市場の流動性が著しく低下。財務状況が健全な金融機関や事業会社であっても資金調達が困難な状況になり、企業の倒産や失業が急増しました。
その不況の波は世界規模で波及。外需が落ち込み、株価下落や雇用悪化など、深刻な影響が広がりました。
日本でも倒産件数が過去最高になり、非正規雇用者の解雇である「派遣切り」が社会問題化するなどの影響ももたらしました。
リーマンショックは、ひとつの企業の破綻がどれほど世界に影響を与えるかを示した象徴的な出来事でした。














