東北電力女川原子力発電所の重大事故を想定した原子力防災訓練が女川町などで11日行なわれ、半径30キロ圏内の住民を避難させる手順などを確認しました。

訓練は、三陸沖を震源とした大地震により、女川原発2号機の原子炉を冷やす機能が喪失、放射性物質が放出されたという想定です。
「原子炉への注水機能の喪失が発生し15条通報を行ないました」

女川町の女川オフサイトセンターには、原発周辺の自治体職員らおよそ100人が集まり、ヘリコプターや船舶で半径30キロ圏内の住民を避難させる手順などを確認しました。
今月15日には、原発周辺の住民が実際に広域避難する訓練も実施されます。

宮城県原子力防災対策担当課長・太田純一氏:「大規模災害が発生した時の備えとして訓練を通じてしっかり対応していくことが必要」

空間中の放射線量を測る装置の設置訓練も行われました。

女川原発の重大事故時に、現地対策本部が設置される女川オフサイトセンターでこうした防災訓練が行われたのは、去年11月の2号機再稼働後、初めてです。














