「自然な流れの中で用意した言葉じゃない言葉が出る」

研修会には精神科医も参加しています。京都で開業している高ういりゃんさん。山本さんの背中を追う一人です。

(高ういりゃんさん)
「どうしても診察室で一対一だと、お互いなんとなくかしこまるんですけど、こういう場でゆっくり話すというのが、自然な流れの中で自分の用意した言葉じゃない何か言葉が出て来るなって感じで。それを普段の診療も5分、10分ですけど、そういう風に感じたエッセンスだけでもフィードバックしていけたらなと思いますね」

研修会は回を重ねるごとに、参加者が、お互いに内面をさらけ出せる場になってきました。

(山本昌知さん)
「本来なら、そう、参加者が中心になって言いたいこと、聞きたいこと、学びたいことを表現していただけたら目的は達成すると思って、去年より1ミリか2ミリか進歩したんかもしれませんな」

(山本さん)
「また来年、あるかどうか分かりませんが、お会いできたらと思います。宜しくお願いします。ありがとうございました」

日本の精神科医療の行く先を、山本さんは照らしています。