ノーベル賞のダブル受賞が決まった2人が「母校」に揃い踏みです。

 11月10日に京都大学で会見を開いたのは、大阪大学の坂口志文特任教授(74)と、京都大学の北川進特別教授(74)です。

 先月、今年の受賞決定者が発表された「ノーベル賞」。北川さんは「金属有機構造体」の開発でノーベル化学賞を、坂口さんは「制御性T細胞」の発見でノーベル生理学・医学賞の受賞が決まっています。

 実に10年ぶりとなる日本人のダブル受賞という快挙を果たした2人ですが、実は、ともに京都大学の出身。

 在学当時の生活や、研究の道に進んだきっかけなどを振り返りました。

京都大学・北川進特別教授
「(当時の)先生方は非常にユニークで、本だけ持ってきてその通りやらずに、好きなことを喋って(授業を)終えている、そういう時代でしたね。(私も)そこで刺激を受けたら、本屋さんを回って、面白い本を探して読んでいた」

大阪大学・坂口志文特任教授
「授業はしゃあないから出ていたという感じで、あまり勉強していなくて。その中で、自分で勉強してちょっとは面白いなと思ったひとつが、免疫学でした」

 2人は、若い研究者たちが、より研究に打ち込める環境を整えていくことの重要性なども訴えました。

 ノーベル賞の授賞式は、12月10日に行われます。