フィッシング詐欺事件にからみ、自動車運転免許証4枚を偽造したとして、埼玉県の中国籍の30歳の男が再逮捕されました。
男は、匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」の一員とみられています。
有印公文書偽造の疑いで逮捕されたのは、埼玉県川口市に住む派遣社員の男(30)です。
この男は2025年7月21日から23日にかけて、川口市内の自宅で、愛知県と兵庫県の公安委員会名義の自動車運転免許証あわせて4枚を偽造した疑いが持たれています。
警察によりますと、2025年6月と7月に、別の中国籍の男2人が逮捕されたフィッシング詐欺事件の捜査を進めるなかで、今回逮捕された男の容疑が浮上しました。
3人は、いずれも中国人を中心に構成される匿名・流動型犯罪グループ、いわゆる「トクリュウ」のメンバーとみられています。
このグループは、運送会社や郵便局を名乗る偽のメールを送り、他人のクレジットカードの情報などを盗み取るフィッシングを繰り返しているとみられ、盗み取った情報を使い、本人になりすましてインターネットなどでパソコンやカメラなどを購入。
商品が届く場所を郵便局などに変更し、受け取り役が偽造免許証を使って、商品を受け取っていたということです。
今回逮捕された男は、偽造免許証を使って受け取り役をしたなどとして詐欺の疑いで、2025年9月と10月にすでに逮捕されていて、今回が3回目の逮捕です。
警察の調べに対し、中国籍の男(30)は「免許証を偽造したことに間違いありません」と容疑を認めているということです。
警察は、中国人を中心とした「トクリュウ」による組織的犯行で、メンバーは全国にいるとみて捜査を続けています。
警察によりますと、フィッシング詐欺の被害額は、2024年度で500億円以上に上っていて、警察は、郵便局や運送会社を名乗る不審なメールには返信をしないよう注意を呼びかけています。
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