鵜飼は“2軍の4番”卒業へ
外野手の参加は3人、鵜飼航丞、濱将之介、そして尾田剛樹、現状では、いずれもレギュラーには遠い顔ぶれである。ドラゴンズの2025年シーズン、外野陣はライトに上林誠知、センターに岡林勇希、そしてレフトに細川成也と、大島洋平やブライト健太でも割って入れないレベルの選手が揃っていた。彼らが、来季みすみすと外野のポジションを明け渡すとは思えない。ならば奪い取るしかない。
3人の内、鵜飼航丞には、そろそろ“2軍の4番”を卒業して1軍で実績を上げないと、いつまでもドラゴンズブルーのユニホームは着ていられるわけではないという、厳しい言葉を贈りたい。それだけ期待している“長距離砲”なのだ。
ここ数年、シーズンオフに当コラムで訴えていること、それは「長年の低迷を抜け出すには、チーム挙げて“よほどのこと”をしないと無理」という叱咤激励である。選手たちにとってそれは“練習”しかない。そんな厳しい秋がなければ、1年後の秋の実りはない。
【CBCマガジン専属ライター・北辻利寿】
※中日ドラゴンズ検定1級公式認定者の筆者が“ファン目線”で執筆するドラゴンズ論説です。著書に『屈辱と萌芽 立浪和義の143試合』(東京ニュース通信社刊)『愛しのドラゴンズ!ファンとして歩んだ半世紀』『竜の逆襲 愛しのドラゴンズ!2』(ともに、ゆいぽおと刊)ほか。














