今年はコメの話題が多かった年ですが、6日、北海道網走市でこだわりのコメが小学生たちにふるまわれました。

網走小学校の6年生たち。
6日の給食は、ちょっと特別です。

児童
「めっちゃもちもちしている」

6日限定のお米は、地元網走産の「ななつぼし」が使われています。

このお米、見慣れた水田ではなく、種もみを畑に直播(じかまき)した「畑で作ったコメ」なのです。

年間の平均気温は6.9℃。
網走は、冷涼な気候のため過去には冷害による凶作に、たびたび見舞われコメ作りにはあまり適さないと言われてきました。

福田稔(ふくだ・みのる)さんは、そんな網走で2018年からコメ作りに挑戦しています。
こどもたちに地元のお米を食べて欲しい。

当初、茶碗1杯分しか収穫できなかったコメは、試行錯誤の結果、今年は、9トンにまで増えました。

福田農場 福田稔さん
「1年かけて育ててきたので、やっと食べられるところまで持って行けたのは、すごく安心するし、うれしい」

畑で稲を育てる「陸稲」栽培は水を引く必要がないため、山地や乾燥地、傾斜地でも栽培可能なため、北海道東部を中心に広まりつつあります。

さらに春には、中央アジアからも視察がやってきました。

福田農場 福田稔さん
「日本の品種。名前は『ななつぼし』」
再び、6日の網走小学校です。

今や、世界も注目するこのコメを福田さんは、今年、約70キロを小学生たちに届けました。

児童
「陸で育ったお米でも、水で育ったお米と同じ感じだと気付いた」

福田農場 福田稔さん
「子どもたちが目の前で、食べてもらえるのがすごくうれしい。やりがいとか生の声を聞きたいと作り始めたので最高にうれしい」
収穫量が少ないため、給食への提供はまだ「年に一度」ですが福田さんは、この陸稲を年間を通じて給食で提供できることを目指しています。














