気象庁は6日午前3時、日本のはるか南のマリアナ諸島(グアムの南西)で台風26号(フォンウォン)が発生したと発表しました。フォンウォンは香港がつけた山の名前です。このあと発達し暴風警戒域を伴いながら西寄りに進み、10日(月)午前3時には非常に強い勢力でフィリピンの東に、11日(火)午前3時には強い勢力で南シナ海に位置すると予想されています。

台風進路予想で示されているのはここまでですが、気象庁がホームページで公開している「全球アンサンブル予報システム」でのシミュレーションを見ると、その後、向きを大きく東よりに変えているものが多くなっています。これは計算の初期値に少しずつ差を与えた51のシミュレーションを11日後まで表示しているもので、南西諸島に接近させている予測が多く、沖縄地方は大きな影響が出ることも考えられます。
気象庁の週間予報解説資料にも、12日(水)は「熱帯じょう乱が沖縄の南を北上する」との記述があります。その後の進路はまだ定まっておらず、本州の南の海上を東よりに進むシミュレーションが多いですが、一部、九州~関東の太平洋側に接近するような予測もあります。今後の情報に注意してください。なお、日本列島に最も遅く上陸した台風は、1990年11月30日に和歌山県に上陸した台風28号となっています。11月に上陸した台風は、1951年の統計開始以来、この1つだけです。














