今日、11月7日は「立冬」。高級魚「トラフグ」がさらに美味しい季節へとなってきました。

熊本市西区の田崎市場にある水産加工会社「ふく成」で、トラフグを調理してもらいました。

※2025年11月4日放送

え!?包丁を手に取ったのは…

トラフグは11月から3月にかけて産卵の準備を進めるため身が引き締まり、美味しくなるといいます。

毒があるため、調理するのに特別な免許が要ることは、もはや一般常識とも言えます。

※熊本県の条例により、県内でフグを捌けるのは、有効な免許を持つ人が保健所に登録されたフグ処理所で行う場合に限られます。

捌く作業は、まずヒレを取り、その後、皮を剥いでいきます。

フグの毒は内臓にあり、内臓を傷つけてしまうと、その毒が身にも移ってしまうので、繊細な包丁さばきが求められます。

――どれぐらい難しいですか?
「算数の〝割合〟の授業ぐらい」

え、算数の〝割合〟?

実は今回、フグをさばいてくれたのは、小学6年生、11歳の田平風鈴さんです。

風鈴さんは去年、史上最年少の10歳でふぐ処理師の試験に一発合格を果たしました。テレビで小学6年生の合格者を見て、自分も挑戦しようと思ったそう。

――試験のどんなところが難しかったですか?
田平風鈴さん「実際にフグをさばく試験と、フグを見分ける試験が難しかった」

フグ処理師の試験は、筆記試験と実技試験があり、大人でも合格率は半分程度という難しい試験です。風鈴さんは半年にわたる修業を経て、見事合格しました。

修業をサポートした「ふく成」の伊藤慎吾さんは、風鈴さんを「とってもやる気があって、熱心で頑張り屋さん」と褒めていました。