高市政権の発足から2週間。11月に入り、外国人政策、AI・半導体分野への投資促進、造船や防衛産業など、“総理肝いり”の政策会議が始動しました。
また国会では、衆議院本会議で高市総理に対する各党の代表質問がスタート。野党第一党の立憲民主党・野田佳彦代表の質問への応答から、高市総理の国会に対する姿勢が見えてきました。
長年国会を取材してきたジャーナリストの武田一顕氏によると、高市総理は今のところ"慎重姿勢”の様子。強気に見えた外交に対して、少数与党ゆえか「勝負に出ていない」と見ています。
今後、国会ではどのような駆け引きが行われていくのか?解散総選挙の可能性は?武田氏の見解をもとに解説します。
「外弁慶」の高市総理 少数与党ゆえ議会では慎重派?

11月4日、衆議院本会議で各党の代表質問が行われ、高市総理就任後初となる論戦がスタートしました。
衆議院の与党議席数は自民・維新合わせて230で、過半数(233)に達していない「少数与党」ですが、内閣支持率は82%(JNN世論調査)と非常に高い数字が出ています。
「少数与党で高支持率」の高市内閣。国会での高市総理の印象について、ジャーナリスト・武田氏は「外弁慶」と表現します。
「代表質問での高市氏の姿勢を一言で言うと、『内弁慶』ならぬ『外弁慶』。トランプ大統領や習近平国家主席への対応など、外交では非常に強気に出る。ところが議会では、少数与党なので非常に低姿勢で臨む。『各党とも』『野党とも』『他党とも』といった表現が目立ちました」(ジャーナリスト・武田一顕氏)














