気象庁によりますと、5日沖縄本島地方では、前線に流れ込む湿った空気などの影響で、大気の状態が非常に不安定となっています。雨雲の発達次第によっては警報級の大雨となるおそれがあります。

予想される1時間降水量は多い所で、40ミリ。6日午前6時までに予想される24時間降水量は多い所で100ミリとされています。

いっぽう日本の南では、発生中の台風25号に加え、新たな熱帯低気圧が発生しています。

気象庁によりますと『台風のたまご』はあす朝には台風に発達する見通しで、勢力を強めながら西方面へ進んでいく予想となっています。

気象庁の発表(5日午前10時20分)によりますと、熱帯低気圧はカロリン諸島付近の海上にあり、西南西へゆっくり進んでいます。

中心の気圧は1002ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は15メートル、最大瞬間風速は23メートルです。

■今後の進路 暴風域ともなう予想

この熱帯低気圧は、6日午前9時には台風に変わり、北北西へ時速15キロで進む予想です。中心気圧は996ヘクトパスカル、最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルとなるでしょう。

7日午前9時には、台風はフィリピンの東へ移動し、北西へ時速15キロで進む見込みです。中心気圧は985ヘクトパスカルになり、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルが予想されています。全域260キロの暴風警戒域を伴うとみられています。

8日午前9時には、「強い」台風にな、るとみられ、フィリピンの東に達する予想です。中心気圧は965ヘクトパスカル、最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートルとなるでしょう。

9日午前9時には、さらに発達して「非常に強い」勢力になり、西へ時速30キロで進む見込みです。

中心気圧は940ヘクトパスカル、最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルと予想されます。

10日午前9時も、中心気圧は940ヘクトパスカル、最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルと、「非常に強い」勢力を維持するとみられています。

その後の進路はまだ定まっていません。

■強い台風25号 南シナ海で発達予想

いっぽう強い台風25号(カルマエギ)は、5日午前9時には、強い勢力を保ったまま南シナ海にあり、中心気圧は970ヘクトパスカル、最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルとなっています。暴風警戒域は全域75キロになるでしょう。

6日午前9時には、非常に強い勢力に発達する見込みで、引き続き南シナ海を西へ時速30キロで進み、中心気圧は950ヘクトパスカル、最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルが予想されています。

その後7日にはラオスに進み、勢力をやや弱める見込みで、8日には熱帯低気圧に変わる予想です。日本への直接の影響はありません。