マッコウクジラ由来で幻の香りもいわれる「龍涎香」が4日、奄美市に贈られました。

奄美市役所に贈られたのは、香水や漢方薬に使われる「龍涎香」です。マッコウクジラが食べた物が腸内で結石となり排出されるもので、30年から100年経つと香料となり、高値で取引されます。

龍涎香は直径4センチ、重さ10グラムで、2022年に奄美大島の海岸で観光客が見つけ、愛知県の企業が買い取ったものです。

4日は企業から奄美市役所に16万5000円相当の龍涎香が贈られました。

「高貴で深みのある、リラックスするような香り」

(龍涎香を寄贈した吉田恭隆さん)「漂着物に注目したり、環境保全、クジラの生態などに目を向けるきっかけとなればいい」

贈られた龍涎香は、大浜海浜公園の海洋展示館に展示されます。