アブラナ科で健康にもいいと話題のケール。食べたことありますか?そんなケールを気軽に食べてもらいたいと取り組んでいる飲食店があります。ケールのコース料理を提供したこともあるとのことです。


どちらも、野菜の王様「ケール」が使われているんです。

高知市北竹島町にある中華料理店「kotokotoキッチン」。

店のオーナーシェフ、琴賀岡亮さんは、今年4月からケールを使ったメニューを提供してきました。グリーンカレーや炒め物のほかに、麻婆豆腐に春巻き、スープなど、全てにケールを使った、コース料理も。

健康にいいというイメージが強い、ケール。中華料理との相性は?
(琴賀岡オーナーシェフ)
「中華でもスパイスを使って中華風のカレーが結構ありますのでそこにケールを使ってみようかなと。油との相性もいいので。正直なところで言うとちょっと苦手意識が高い方がいらっしゃったりネガティブな意見をいただいたりもしましたけど食べていただくとみなさんおいしいという感想をいただいたのですごくうれしい」

青空の下に並んでいるのが、ケール。こちらは、遠藤青汁の畑です。遠藤青汁は全国に畑を持っていて、1年を通して新鮮なケールを使った青汁を販売しています。

(木岡真理奈アナウンサー)
「ケールは今は旬の時期なんですか」
(遠藤青汁高知センター 野村勝己 代表取締役)
「もともとが冬野菜なのでこれからの時期が旬というか平地で育てやすくなります。キャベツとかブロッコリーの原種と言われてまして冬場は甘みが出てきます」

(遠藤青汁高知センター 野村勝己 代表取締役)
「ちょっと食べてみます?農薬を使っていないのでそのまま食べられるんですけど。茎をかじってもらえると甘さが濃縮しているので」

(木岡真理奈アナウンサー)
「食べてみます。甘い!意外ですね。キャベツの芯の甘さあとはブロッコリーに似たような味わいもありますね。もっとえぐみとか苦味とかがガツンと来るのかと思いきや結構慣れ親しんだ味なんですね」

野菜の王様、スーパーフードと言われ家庭で取り入れる人も増えているというケール。注目すべきはその栄養素です。カルシウムは牛乳の2倍。抗酸化作用を持つβカロテンはキャベツのおよそ60倍。そのほかビタミンや食物繊維も豊富だといいます。

琴賀岡さんがケール料理を提供するのも「栄養豊富なケールをもっと食べてもらいたい」という思いからです。ケールをおいしく調理するポイントは、葉と芯の部分を、繊維を断つように細かく刻んで、炒めること。
(琴賀岡オーナーシェフ)
「葉っぱの方は食べた感じゴワゴワする芯の方は筋があるのでこれを油で炒めることによって繊維をこわすそれで柔らかく食べられるような感じになってます」
(琴賀岡オーナーシェフ)
「ここで青汁を投入します」

なんと、1人前のグリーンカレーに、青汁をまるまる1本使っています。ココナッツミルクを加え、味を整えたら、ケールたっぷりのグリーンカレーの完成です。

この日は、おかずにもケールの炒め物がつきました。

(琴賀岡オーナーシェフ)
「火を入れすぎて栄養素が壊れないように鮮やかな緑も損なわないように見た目からもおいしいと言ってもらえるような料理を目指して作りました」

ほかの野菜と同じように食卓に並んでほしい。苦い、しぶいなどのイメージを払拭し、身近な食材になってほしいという思いで、琴賀岡さんはケール料理を提供し続けます。
(琴賀岡オーナーシェフ)
「もっと皆さんがケールという野菜を身近に感じていただいてなおお子さんでもおいしいと言っていただける風にケールが広がっていったらいいと思っています」

