全国1位のスピードを誇る「スゴ技」。
消防の救助技術を競う2022年の全国大会で1位に輝いた、長野県上田広域消防救助隊の宮下颯汰(みやした・そうた)隊員。
大舞台で好記録をマークした日本最速の男、宮下隊員の「強さ」に迫りました!

上田広域消防本部上田中央消防署に所属する宮下隊員。
地元、上田市の高校を卒業後、専門学校を経て消防士となり、今年で9年目です。
救助隊としても活動する原動力は2019年に経験した台風災害だと話します。
「(当時)自分にもっと知識技術があれば・・・まだまだ足りないなと思って、すべて全力でやるようにしています」



宮下隊員が6年前から取り組むのが消防の救助技術を競う競技。
競技に取り組む隊員たちは休日や勤務時間外に日々訓練に励んでいます。
宮下隊員の得意種目が20メートルのロープを往復するタイムを競う「ロープブリッジ渡過(とか)」。
スイスイと渡っていきますが、行きはロープの上でバランスをとりながら、帰りは腕と足だけで渡る難易度の高い種目です。



宮下隊員はこの種目で2022年8月に開催された全国大会に出場。
2レーンが宮下隊員です。
スタートで素早く飛び出すと。
後続を大きく引き離して1位でゴール。
記録は15秒7。
2位の選手に1,5秒もの差をつけ日本一に輝きました。
「自分のやってきた努力、考えた結果が全国1位に結びついたのは今後の人生に自信につながる」