初めての「2分58秒」

午後2時のラジオニュースが始まった

ニューススタジオの外では、アナウンス部長と報道センター長が見守っていた。

アナウンス部長(左)と報道センター長(右)が初鳴きを見守った

3分後・・・

ニューススタジオから出てきた渡辺に、アナウンス部長の木村が声をかけた。

「おめでとう」

安堵。

涙が溢れた。

緊張が解けたからか?ギャル語に戻っていた。

「最後〜、『お伝えしました』って言うところを『お送りしました』って言っちゃって〜、それが〝すごい〟残念で〜」

※形容動詞「残念」を修飾するのは〝すごく〟が正しい日本語 

ホッと胸をなでおろしたのは、無事にデビューさせた先輩・上司も同じだったようだ。