「政治的合意を実行するべき」中国側から異例の注文も

約30分の会談後、報道陣の取材に応じた高市氏は…

高市総理
「習主席には地域と国際社会の平和と繁栄。この責任を果たしていくべきだと、働きかけをしました」

こう話したうえで、“日中間で建設的かつ安定的な関係を構築していくという大方針を確認した”と明らかにしました。

その一方で、▼尖閣諸島を含む東シナ海問題、▼レアアースなどの輸出管理、▼日本人の拘束問題について、率直に懸念を伝えたとしています。

高市総理
「“懸案”があるからこそ、よく話をする。そしてまた、双方が利益となる協力を進めていく」

他方、習近平氏は高市氏に対し、「歴史を鑑とし、未来へ向かうという政治的合意を実行するべきだ」などと異例の注文をつけたということです。

また、植民地支配と侵略へのお詫びを盛り込んだ「村山談話」に言及し、「この精神を発揚すべきだ」とくぎを刺しました。

さらに、会談は「日本側の要請に応じて」行ったとしています。