青森県中泊町出身で大相撲の元関脇・宝富士こと桐山親方が、濱舘豊光 町長を訪ね、現役引退と年寄襲名を報告しました。

16年半に渡る力士人生を労うポスターが掲げられた中泊町役場。

スーツ姿で訪れたのは、10月1日に引退を発表した大相撲の元関脇・宝富士改め桐山親方です。

役場職員から拍手で迎えられ、花束が贈られました。

地元の大相撲後援会会長を務める濱舘豊光 町長を訪ねた桐山親方は、これまでの応援に感謝すると共に、年寄「桐山」襲名の挨拶をしました。

中泊町出身の宝富士は、大学卒業後に伊勢ヶ濱部屋に入門。

2009年の初場所で初土俵を踏むと、身長186cm・体重168kgの体格を武器に力強い左四つの取り口で翌年に十両に上がると、15年間に渡って関取を務め、2016年には関脇まで番付をあげました。

生涯成績は678勝720敗で、初土俵から一度も休場することなく土俵に立ち続け、通算連続出場1398回は歴代6位を誇ります。

元宝富士改め桐山親方
「やりきったというのが一番の気持ちです。16年半変わらぬ応援をしてもらい、とてもうれしく思った」

中泊町 濱舘豊光 町長
「気はやさしいが、力持ちの宝富士関。町民も安心して応援していたのでは。のぼりを揚げて応援する形がとれなくなるのは本当に寂しい思い」

断髪式は2026年5月に両国国技館で行われ、桐山親方は伊勢ヶ濱部屋で後進の指導に尽力します。