自分たちへの甘さが見え始めた3年生。
県大会を間近に控えた青森山田高校2軍との公式戦で1対3で敗戦。

試合後、仲村監督は3年生に対して日頃からの緩んだ姿勢を厳しく指摘しました。


試合後の円陣・仲村監督「はるとが横パス、ミスしても誰も言わないじゃん。集中力、欠いたこと練習でやっても誰も言わないじゃん。それがこの3年生が作った環境なんだよ。」

仲村監督「10番背負って言いたいこといっぱいあると思うけど、言わなくて我慢するんだろ。我慢して後悔しない?こんなんでいいのか?特に3年生、このままどうなるか分からないけれど、お前らがこのチームを作るんだったら作ってくれよ。作れないんだったら去っていきなよ。もう無理だって」

山田一景主将「普段の甘さが出たんじゃないかなと。もっと気を引き締めて練習やっていけたらいいなと思います」


時には、チームのために厳しく、自分たちで律せられる責任感のある選手になってほしい。3年生は心を入れ替え、普段の練習から選手間で厳しい声をあげるようになりました。

山本叶多選手「練習を通して強度は高かったけどミスもチーム的に多いし、決めるところを決めないと勝てないと思うのでもっと決定力を上げられるようにやっていきましょう」


3年生を中心とした意識の改革が徐々に選手に浸透し、11月に行われた全国高校サッカー選手権の県大会では見事優勝。

2年連続12回目となる全国大会への切符を手にしました。


仲村監督「準決勝のハーフタイムで3年生中心に「これがこうだぞ、引き締めないとダメだぞ」って言っているんですよ、僕らがロッカールーム戻ったときに。そんな姿は見たことがなかったので、こんなに成長してくれたんだと思ったときに、このゲームは絶対、落とすわけがないと思ったし、決勝もこんなに3年生がしっかりしているんだったら絶対負けないなと思いました、本当に」


最後に聞きました。

仲村監督にとって指導者とは・・・


仲村監督「私にとって指導者とは選手の応援団です。理由は選手と一緒に自分も指導者として成長していくために一緒に頑張っていくのが自分のスタイルなので、サポーターみたいな形で応援したいなと思っています」