調査の経緯と概要
事案の発生
被害生徒は2021年4月に大津高校サッカー部に入部。その年の12月28日から翌年1月10日にかけて行われた全国高等学校サッカー選手権大会への出場に伴う、応援団の宿泊先で発生した。
いじめ行為の内容
被害生徒は宿泊所で同級生の部屋に呼ばれ、上級生(2年生)から「先輩のあだ名を付けたこと」を疑われた。被害生徒は身に覚えがなかったが、場を収めるため謝罪に応じ土下座しようとしたところ、さらに全裸になるよう求められ、意に反して全裸で土下座をさせられた。その様子がスマートフォンで撮影された。
事案の認知
被害生徒は、この出来事について、約1年半後の2023年7月下旬に学級担任に相談。大津高校は調査の結果、いじめの重大事態であると判断し、9月末に教育委員会へ報告した。
いじめ行為の認定
調査委員会は、被害生徒が上級生から指示されて複数の生徒がいる前で裸になって土下座させられた行為は、心身に重大な被害が生じると考えられるため、いじめ防止対策推進法上の重大事態に該当すると認定した。
 
   
  













