スタメンは5番までの上位打線は不動。6番ショートには木浪が今シリーズ初スタメン、7番にはレフトで髙寺が名を連ねた。またベンチには第1戦で先発した村上、第3戦で先発の才木が入った。
先発・大竹は今季16度目の登板、9勝4敗、防御率2.85。ソフトバンク戦は今季、6月21日(甲子園)で5回1安打無失点で勝ち投手。日本シリーズは2度、ソフトバンク時代の18年広島第2戦に救援で2回1安打無失点。23年にオリックスとの第5戦は先発し5回6安打1失点で勝ち負けつかず。
立ち上がりは柳田、周東を内野ゴロに打ち取ると、柳町は見逃し三振に斬り三者凡退。2回は山川、野村を三振に仕留めテンポよくアウトを積み重ねる。
打線は第1戦に登板した中4日の有原に対し、初回は三者凡退に終わると、2回に先頭の佐藤輝がレフト前安打を放つも二盗失敗で1死に。それでも大山、髙寺が四球で2死一、二塁の好機を迎え、坂本がレフト前タイムリーを放ち1-0と先制に成功する。
大竹は3回も危なげなく下位打線を三者凡退に片づけ1巡目をパーフェクト投球。4回も1番からの上位打線を打たせて取り三者凡退と快投が続く。
打線は3回に中野が安打も後続が続かず。4回は先頭の大山が四球で出塁し、木浪がバントの構えも追い込まれ打ちにいくも右飛で1死。髙寺はレフト前に運び一、二塁の好機を迎えたが、坂本が三ゴロ併殺打に終わった。
直後の5回、先頭の山川を遊ゴロ、栗原を二ゴロで2死から、野村のショートへ痛烈なゴロは強襲内野安打となり初めて走者を背負う。それでも5番・牧原大を一ゴロに打ち取りソフトバンク打線を相手に5回まで無失点に封じる。
5回裏の攻撃、大竹、近本の連打で無死一、二塁とし、中野は犠打も三塁封殺で送れず1死一、二塁に。森下は中飛で2死となるとソフトバンクはここで2番手・ヘルナンデスに交代も、佐藤輝がセンター前タイムリーを放ち2-0と待望の追加点をもたらした。佐藤輝はこれで第1戦から5試合連続打点となり、昨年のDeNA・桑原の日本シリーズ記録に並んだ。
大竹は6回、先頭の代打・嶺井にセンター前ヒットを浴びるも、代打・正木を遊ゴロ併殺打に仕留め2死とし雄たけびを上げる。1番に還り柳田にはレフト前に運ばれたが、周東を左飛に打ち取り反撃を許さず。7回からは2番手で及川が登板し、大竹は6回を投げ74球、3安打、3奪三振、無四死球、無失点で降板。先頭の柳町にセンター前安打を浴びると、2死から野村に四球でピンチを招く。ここでソフトバンクは代打・近藤の勝負手を打つも、及川がフルカウントから外角直球で見逃し三振に仕留めホームを踏ませず。
続く8回は石井が登板。しかし先頭の嶺井にライト前に運ばれると、代打・ダウンズを空振り三振で1死とするも、続く柳田に初球をレフトスタンドへ運ばれる同点2ランを浴び2-2。さらに2死から柳町にライトフェンス最上部に直撃する三塁打を浴びピンチは続いたが、山川を敬遠で歩かせ、栗原の一・二塁間への打球は大山が横っ飛びで好捕し一ゴロで同点で踏みとどまった。石井は今季のレギュラーシーズンで50試合連続無失点のNPB新記録を樹立。ポストシーズンでも6試合(CS:3試合、日本S:3試合)に登板し、無失点の登板が続いていた。
一方の打線は6回、7回とソフトバンク3番手・松本晴から得点奪えず無得点。同点に追いつかれた直後の8回は、ソフトバンク4番手・藤井に対し、先頭の佐藤輝がフェンス手前の左飛、大山が遊ゴロ、木浪が空振り三振で三者凡退。
9回は守護神・岩崎が2死から死球で走者を背負うも、1回を無失点。その裏の攻撃はソフトバンク守護神・杉山の前に7番からの下位打線が三者凡退に抑えられ、延長戦に突入。
延長10回表は、第1戦に先発した村上を中4日で投入。中野のエラーで走者を背負い、2死から山川にレフト前に運ばれ一、二塁のピンチも栗原を左飛に打ち取り勝ち越し点は許さず。その裏は回跨ぎの杉山の前に1番からの好打順も三者凡退に抑えられていた。
≪2025 日本シリーズ≫
第1戦 阪神 2-1 ソフトバンク  (みずほPayPay)
第2戦 阪神 1-10 ソフトバンク (みずほPayPay)
第3戦 阪神 1-2 ソフトバンク (甲子園)
第4戦 阪神 2-3 ソフトバンク (甲子園)
第5戦 阪神 2ー3 ソフトバンク 延長11回(甲子園)
≪日本シリーズにおける阪神VSソフトバンク≫
1964年 阪神3勝 南海4勝     
2003年 阪神3勝 ダイエー4勝   
2014年 阪神1勝 ソフトバンク4勝 
2025年 阪神1勝 ソフトバンク4勝
 
   
  













