初乗りを40円上げて210円とするなど、平均で26%余り引き上げる長野電鉄の運賃の改定が、30日、国土交通省に認可されました。
12月1日から値上げされる予定です。

北陸信越運輸局は30日、7月31日付けで長野電鉄から出されていた値上げの申請を、申請の通り認可したと発表しました。

認可された運賃は、定期以外が28.9%、定期が25.4%の値上げとなるもので、平均では26.5%のアップです。

初乗りの区間となる長野駅から善光寺下駅までは現在の170円から40円上がって210円に、長野駅と須坂駅の間は、550円から130円上がって680円に、長野駅から湯田中駅までは1190円が470円上がって1660円になります。

また、通学の1か月定期は、長野と善光寺下の間が、1150円上がって4520円に、長野と須坂は960円上がって1万3390円に、長野と湯田中は5750円上がって2万4700円になります。

長野電鉄の値上げは、消費税率の変更に伴うものを除くと、1992年以来33年ぶりで、いずれも12月1日からの改定が予定されています。

値上げの理由について、長野電鉄は申請の際に、沿線人口の減少など輸送人員の増加が見込めない中で、安全に欠かせない投資が必要になるほか、物価上昇に伴う営業費の増加が見込まれるためなどとしていました。