消えゆく伝統をどうつなぐか

町内会という「地縁組織」は、それぞれの規約に基づいて活動しています。しかし、「町内会は永遠に続くもの」という前提で運営されていることが多く、解散時の財産処理を定めていない例がほとんどなのが現実です。
社会の変化を見れば、「町内会の解散」は決して遠い話ではありません。神輿に限らず、獅子舞の獅子頭、和太鼓、屋外用のテント、将棋盤やカラオケ機械など--町内会が所有する高額な備品は少なくありません。
こうした「モノ」たちが、再び地域の中で活かされる機会を得ることができるのか。伝統を守る力が弱まりつつある今、地域の文化を次の世代へどうつなぐか-。その答えを探す時期に来ているのかもしれません。














