【解説】今シーズンの「ナラ枯れ」被害の特徴は? 東へ広がる理由は?

ナラ枯れの被害について、取材した中澤美寿妃 記者の解説です。

まず、過去最悪の被害の特徴についてです。
県内で被害を受けた市町村は29市町村あり、このうち新たに被害が確認されたのは濃い赤で示した7市町村です。このうち八戸市・階上町の三八地方では初めて被害が確認されました。ここから分かることは、被害は東側に広がっている傾向があることです。
では、なぜ東側に被害が広がっているのでしょうか?

「ナラ枯れ」は、カシノナガキクイムシが運ぶ菌に感染して広がります。この虫が羽化する時に西風が長く吹いたことが大きなポイントになります。さらに、この虫が冬場の高温と記録的な小雪で樹の中で死んでいなかったことが要因として挙げられています。

県も、根絶は遠い話としています。
地道な対策をくり返すほか手立てはありません。














