ナラなどの広葉樹を枯らす病気「ナラ枯れ」について、青森県は今シーズンの被害が過去最悪となり、初めて10万本を超えたと発表しました。三八地方で初めての被害が確認されました。
県内で急速に広がった「ナラ枯れ」。
今シーズンの被害は過去最悪の10万301本となりました。前のシーズンから約3万9000本増え、1.6倍になりました。
被害が確認されたのは29市町村で、前のシーズンから7市町村が増えました。これまでは津軽地方での被害が目立っていましたが、今シーズンは三八地方でも初めて被害が確認されています。
28日は、関係機関を集めた会議が開かれ、気候の変動により被害が拡大しているとした上で、さらに対策を強化する方針が示されました。
県林政課 工藤真治 課長
「対策は講じてきたが、気温が低い年が何年かに1回来れば対策の効果はあらわれる。去年おととしと3年連続で暑い冬だと、いろいろなことをやってもこの被害の拡大はとめられない。根絶は遠い話…」
県は、原因となる虫の駆除で比較的効果を上げている「おとり丸太法」を実施しながら、樹齢が高い木を伐採して新たに植樹し、被害を受けにくい森づくりを進める方針です。














