青森県内でも“災害レベル”の被害となっている「クマ」についてです。
28日午前、つがる市の中学校の敷地内で体長1mほどのクマが目撃され、子どもたちは保護者引き渡しでの下校となりました。

体長1mほどのクマが目撃されたのは、つがる市にある森田中学校の敷地内で、28日は日中、警察が学校の周辺をパトロールするなど警戒を強めていました。

クマは28日午前9時半前、1時間目の授業が終わったあとに生徒や教諭が目撃しました。

森田中学校 北川一静 校長
「学校の前に来賓用の駐車場がある。そこに1mくらいの小さい子グマが。黒っぽい色だったようですが、その子グマがちょうど走り去って、逃げ去っていった所を見かけたということだった」

午後には近くにある森田小学校で、芸術鑑賞教室が行われる予定でしたが、徒歩からスクールバスでの移動に切り変えました。

また、森田中学校・小学校ともに28日は下校のさい、保護者引き渡しの措置をとっています。

森田中学校 北川一静 校長
「約1週間前は、(ここから)500mほど離れた山あいで見かけた情報があり、注意喚起をしていたところでした。あす以降に関しても、保護者には安全確保を十分に気を付けながら、登校の送迎をお願いしているところです」

クマの被害を巡っては、今年度の犠牲者が全国で過去最多の10人にのぼっていて、30日にも関係省庁による連絡会議が行われるほか、石原宏高 環境大臣は被害対策パッケージを年内のできるだけ速い時期に改定する方針です。