長野市の女性が描いた絵手紙の展示会が女性の自宅で行われています。

長野市の自宅の一室に絵手紙を飾る小林勝(こばやし・まさる77歳)さん。

展示しているのは、2021年7月にがんで亡くなった妻・節子(せつこ享年74)さんが描いた絵手紙およそ100点です。

「(遺品を)収集し始めてまとめ始めたら節子がよみがえったような感じがして部屋を作って飾っておけば喜ぶんじゃないかと」

節子さんは勝さんと婚約した50年ほど前から絵手紙を描き続け、作品は6000点にも絵手紙上るということです。

「婚約したときに高松に転勤になったそうしたら毎日絵手紙来たびっくりした返事を俺が出したのは2回しかないんだけどさ」

部屋に飾られた作品には、色彩豊かに描かれた動物や昆虫、植物などに心が穏やかになるようなメッセージ。
勝さんのお気に入りは…?

「ネギだね力強いとこかな字がいいなと思っている字のバランスもどういう風に構成してるか知らないけどよく考えて作ったなあと、このネギは私は気に入ってるんだよ、(だからやっぱり非売品なんですかね)」

結婚記念日の11月21日から展示を始めた勝さん。
作品に囲まれていると節子さんがいないことの寂しさも消えると話します。

「(作品を見て)お前こういうこと考えてたのか」と思うと亡くなった寂しさがあまりないようなそういう感覚がある」

展示を見に訪れた人からはとても好評だということで、四季に合わせて作品を入れ替えて展示を続ける予定です。

「本人も満足してるんじゃないかと思うよ近所の人からもせっちゃん(節子さん)幸せだねって言われるけどさ、本人も化けて出ないよ化けて出てきてくれたっていいんだけどさ寂しいからね」