トランプ氏のアジア外遊 習近平氏との会談が最大の争点に
では、トランプ大統領の日本訪問の狙いはどこにあるのでしょうか。

27日午後、羽田空港に到着したトランプ大統領。日本への訪問は2期目では初めてです。
トランプ大統領にとっては、30日に予定している習近平国家主席との首脳会談が、一連のアジア外遊の中でも最大の焦点となっています。
アメリカから見て、中国は今後大きな経済成長が見込まれる東アジア地域での覇権を激しく争う競争相手です。
トランプ氏としては、首脳会談を前にアジア諸国や日本との連携を確認・強化しておきたい考えです。
ただ、「トランプ関税」の影響でASEAN=東南アジア諸国連合の国々の間では、アメリカへの不信感が広がり、中国の存在感が高まりかねない状況でした。

トランプ大統領
「アメリカは完全に東南アジア諸国の皆さんと共にあり、今後、何世代にもわたり強力なパートナーかつ友人であり続けると伝えたい」
トランプ氏はASEANとの会議で「アメリカは強力なパートナーだ」とアピールし、懸念の払拭に努めています。
また、中国と向き合う中で、トランプ氏にとって特に大きな悩みのタネは「レアアースの輸出規制」です。

レアアースはEV=電気自動車の生産などに欠かせませんが、世界におけるシェアは中国が採掘で6割以上、加工で9割以上を占めていて、輸出規制が強い武器になっています。
トランプ氏は、レアアースの中国依存から脱却するため、高市総理との首脳会談で日米共同での調達の強化を確認したい考えです。














