争点のひとつは「概要調査」の是非

・2020年8月取材時の片岡春雄町長
「5年、10年先を考えていったときに、いま安心してはいられない。その中で核の最終処分場を勉強しながら検討する」

寿都町は2020年、原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定に向けて、第一段階の文献調査に応募。

去年、次の概要調査に進むことができるとする報告書が出されました。今回の町長選では、この概要調査の是非は、大きな争点のひとつです。

選挙戦初日、新人の大串さんの事務所です。時折、手にしているのは「演説用原稿」。まだ手放せない様子です。第一声に向けて、段取りを念入りに確認します。

・リハーサル打ち合わせ中の大串候補
「第一声の前にマイクを渡されたらおじぎをしてください。そしたら、みんながおじぎするので…」

北海道大学時代、サクラマスの研究で寿都町にやってきた大串さん。今回、町議を辞職して、町長選に出馬した理由をこう話します。


・新人 大串伸吾候補(42)
「まさかこんなに早くなるとは思ってはいなかったですけども、今時代の流れと、この町政の流れを考えたときに今たたなければ、いつたつのかというところで、決断をしたという次第であります」