戦時下の紙面を現代へ 新聞社が始めた取り組み

京都新聞社では、戦後80年の節目に「京都戦時新聞」という特集紙面に取り組み始めました。太平洋戦争の開戦から終戦直後までおよそ4年間の当時の新聞を現代語訳し、再編成したものです。

真珠湾攻撃を「未曽有の大成功」と華々しく報じる記事や、「茶摘みは軍国歌で」「みんなで工夫して防空壕をつくりましょう」などと市民に呼び掛ける記事など、戦争の経験者が少なくなる中で、当時の紙面を通じて戦争時代をリアルに体験してもらう狙いです。

「茶摘みは軍国歌で」と推奨する記事や、祇園祭が中止になったという記事も出てきます。中には、「みんなで工夫して防空壕をつくりましょう」という特集紙面も。