「爆弾くそくらえの意気」「被害は軽微」紙面に残された戦果の『誇張』

前身の新聞を含め、およそ150年の歴史がある京都新聞社。水口さんが被災した西陣空襲について伝えた当時の記事が、データとして残されていました。しかし、記事には死者の数などは報じられていません。市民を鼓舞する見出しが躍ります。

「被災者の救助も速やかに進み現場に」「爆弾くそくらえの意気」

中でも目を引くのは、「被害は軽微」という文言。当時のメディアは戦意高揚のために、被害を小さく伝えたり、戦禍を誇張して伝える報道を行っていたのです。