プロ歌手と同じ舞台、人生の第2章へ

本番まで2週間となったこの日。
稽古には東京からやって来た演出家や、本番でともに舞台に立つオペラ歌手が加わりました。

イタリアの素朴な青年ネモリーノが、村に住む美しい娘アディ―ナの愛を得ようと”愛の薬”を買います。

でも、その中身はただのワイン。
思わぬ展開で彼のまっすぐな想いが本物の恋を呼び寄せる…笑って、ほんのり胸が温かくなる物語です。

馬場先生の指導:
「200何十年も前のテキストを正確に音にするお芝居は多分ないんですよ、他に。もう死んでる人が書いてるから、僕たちはそれを正確に音にしなきゃいけない。音楽がストーリーそのものなんですよ」

演出家・馬場紀碧さん:
「愛の妙薬というのは、結局インチキ薬なんですけど、それを飲んだ主人公たちが真実の愛に目覚めるという話なんです。村人全員がそのインチキ薬を最後買うわけです。それを買うということは、全員にこの物語が起きるかもしれない。まさに文化をみんなに、愛の妙薬をみんなに、夢をみんなにっていうふうなことができる作品」

浦 亮治さん:
「愛の妙薬というオペラは、ソリストだけではなくて、その他の役者の方が輝けるようなオペラだと聞いていますのでやりがいを感じます。人生まだまだ100年時代とか言われてますんで。いろんな新しいことを楽しめればなというふうに思ってます」

人生の第2章を見すえた浦さんの新たな挑戦。音楽と文化、そして人とのつながりが日常を鮮やかに彩ります。オペラ「愛の妙薬」は10月26日午後2時、ベネックス長崎ブリックホールで上演されます。