早く供養してあげないとと。すぐに思いついたのが、土に埋めてかえしてあげること」


 女は、仕事で使う手提げかばんに赤ちゃんの遺体を入れ、待機場に運びます。  

 死産した翌日の8月12日に、友人と日帰り旅行に行く約束をしてい女は、“その前に、木がたくさんあって大きくてきれいな扇町公園に行き、赤ちゃんを土に埋めよう”などと考えました。

 女はコンビニで軍手を購入。扇町公園で土を掘り返し、赤ちゃんの遺体を横たえ、その上から土をかけました。


女  「出頭するまで何をしていたかあまり覚えていない」
検察官「旅行には行っていましたよね?」
女  「ずっとうわべ。何を話したかもはっきり覚えていない」
検察官「旅行に行く前に赤ちゃんを埋めてあげたいと思った?」
女  「早く遺体を埋めてあげないとと。早く供養してあげないとと。産んですぐに思いついたのが、土に埋めてかえしてあげること」
検察官「どんな宗教でも、亡くなった人をただ土に埋めるだけでは葬らないとわかる?
女  「わかっています。残酷なふうには思わなかった、その時は。我に返った時に、すごく残酷なことをしたなと」


 犯行3日後の8月15日の正午すぎ、飼い犬の散歩をしていた通行人が「手のようなものが見えた」と通報し、事件が発覚。

 女は報道を見て、翌16日午後、勤務先の関係者と警察署に出頭しました。

検察官「出頭したきっかけは?」
女  「ニュースを見て、1日呆然として見ていて、次の日の朝に認識して、私がやっていて、申し訳ないことをしたと思って、早く言おうと思って。話したかったというか、償いたいと思いました」