「帰る場所がなく、夢がなく、道が真っ暗で何も見えなかった」


検察官「あなた自身の生活が安定するのか、みんな心配していると思う」
女  「帰る場所がなかったが、ちゃんと帰らないとあかんとわかった」
「生活水準が高いことが望みじゃない。前まで夢がなくて… 辞めるきっかけがなくて、道も真っ暗で何も見えなかった。今はやりたいことも… 普通になりたいです」

 検察官は「動機は短絡的で、病院や公的機関、母親や友人に相談できなかった事情も何らなく、経緯に酌量の余地はない」などとして、拘禁刑1年を求刑。

 一方、弁護人は反省の態度を示しているなどとして、執行猶予付きの判決を求めました。

 裁判官から最後に何か言いたいことがあるか聞かれると女は…。

「しっかりしていかないといけない。申し訳ないことをした」

 最も責任が帰せられるべきは、当然被告の女ではあるものの、異変に誰かが気付き、手を差し伸べてあげることができなかったのか__

 裁判は即日結審し、判決は11月5日に言い渡されます。