東京の地下鉄で1970年代から活躍し引退した車両と、2025年度で引退予定の車両を集めたツアー客向けの撮影会「Dream Line-up 新木場」が開かれ、撮影会を前に、その様子が報道陣に公開されました。

10月25日に公開されたのは、営団地下鉄・東京メトロを走り引退した千代田線6000系、有楽町線7000系、2025年度で引退予定の半蔵門線8000系車両です。東京都江東区の新木場車両基地に3つの編成が並べられ、片側の先頭車両には営団地下鉄のマークや引退と書かれたヘッドマークが装着されました。

この撮影会は「東京メトロ」と「はとバス」が共同で開催したツアーで、鉄道をこよなく愛する現役の乗務員が企画しました。10月25日と26日に鉄道ファンなど約270人が参加し、申し込み開始(9月25日)の翌日にはすべての枠が埋まる人気イベントとなりました。最寄り駅の東京メトロ新木場駅から会場までは、はとバスの新型車両が参加者を送迎しました。

展示された3編成の車両は、千代田線6102編成(1971年〜2018年引退)、有楽町線7101編成(1974年〜2021年引退)、半蔵門線の8101編成(1981年〜2025年度で引退予定)です。東京近郊にお住まいの方々はもちろん、進学や就職で上京したり、東京観光で地下鉄を利用したりした多くの人たちにとって懐かしい車両です。会場には、引退した車両の部品なども並べられました。