《ハウスメーカーの現場は》

写真提供・アートホーム

　主に北海道に営業エリアを構える「アートホーム」でも、住宅ローン50年の波を感じているといいます。

アートホーム 伊藤優輝さん

アートホーム 伊藤優輝さん
「私のお客様でもこれまでに3人が50年ローンで組みました。まずは最長何年までローンを組めるのかを知りたいお客様が多い状況です」

北海道では、札幌中心部の再開発や千歳市のラピダス、北海道新幹線の札幌延伸工事などで建築資材が不足。「アートホーム」では、10年前に比べて規格住宅の建設コストが1.5割～2割ほど高くなりました。さらに、土地代の高騰も追い打ちをかけています。

写真提供・アートホーム

毎月の返済を抑えるためには、必然的にローン期間を長くすることが必要なため、「アートホーム」への購入相談者の半数以上は、20代となっています。

アートホーム 伊藤優輝さん
「アートホームでは、完済時の年齢条件が満たす方であれば、40年ローンの提案しています。坪単価が高い大手ハウスメーカーでは、最初から50年で提案しているところもあるそうです。住宅ローンが35年の時代ではなくなっています」

一方、40年の返済期間では、月々の返済が苦しい人にとって、選択肢の幅が広がるため、住宅プランを提案しやすいといいます。

アートホーム 伊藤優輝さん
「最近では、投資への理解が進み、あえて返済期間を伸ばして、投資にお金を回すお客様も増えてきています」