全国銀行協会のイベントが24日、都内で開かれ、地方創生の取り組みとして松山市の「オオノ開發」が進めている国内初の「シップリサイクル事業」が紹介されました。

「海外マネーの日本への呼び込み」などをテーマに開かれた全国銀行協会のイベントでは、愛媛銀行の向井常務が海運、造船が盛んな愛媛ならではの地方創生の取り組みを紹介しました。

(愛媛銀行・向井正知常務)
「弊行はシップファイナンスの歴史が古く、かつて海運銀行と呼ばれるほど地場の海運、造船業と親密な関係を築き海事産業を金融面から支えてまいりました」

愛媛銀行が紹介したのは、オオノ開發が国内第1号の認可を受け準備を進めている国内初の「シップリサイクル事業」で、船舶を解体し鉄の再資源化を進める計画について説明しました。

(オオノ開發・山下裕二社長)
「金融関係機関の皆さまから支援を受けながら、愛知県・知多事業所で2028年4月の開業を目指しております」

鉄鋼業界では、世界的に鉄スクラップの需要が高まっているものの、船舶の解体は主に海外で行なわれていて、愛媛銀行の向井常務は「需要を国内に取り込んでいく」と事業の意義を語っていました。