連日、各地で目撃されるクマ。23日も岩手や富山に出没しました。その場所は、官庁街や住宅街。住民は「まさかここまで…」と驚きの声。また、東京・青梅市では小学生ら22人がハチに刺され、けがをしました。
■「ここまで来たか」官庁街にクマ
岩手県盛岡市の中心部にクマが出没しました。駆けつけた警察が警戒する中、川沿いを動き回ります。
その様子を見ていた人は…
目撃者
「クマは初めて見て、野生としては初めて。まさかここまで来たかって感じ。自分の住んでいる地域の近くまで来たかなって感じで驚き」
市の中心部では、23日午前6時ごろからクマの目撃情報が相次ぎ、その後、市役所裏手の藪の中に出没。川沿いを移動し、しばらくすると姿が見えなくなりました。
目撃者
「子グマで走りが速いなと。走ると左右見ずに一直線に突進する感じ。山に自然と入ってほしいという願いで見ていた」
■小学校近くでも…クマ出没
富山市でもクマが出没しました。
目撃者
「やばい。まずい本当に」
記者
「盾を持った警察官と市の職員が周囲を捜索しています」
クマは、住宅街に逃げ込んだとみられ、警察は現場を広範囲で規制。近くには小学校もあります。
そして午後1時前。猟友会が猟銃を立て続けに3発発砲。クマ1頭を駆除しました。クマはメスの成獣で、体長は1メートル35センチ。体重は65キロでした。
住民
「こんなにたくさん家があるところにクマが来るんだと思ってびっくり」
■小学生ら22人 ハチに刺される
一方、東京では、小学校の児童らの集団がハチにさされました。通報があったのは午前9時半すぎ。場所は東京・青梅市の小学校の校内にある畑付近です。
ハチに刺されたのは、小学1年の児童20人と担任教師2人で、全員が搬送されましたが意識はあるそうです。
当時、1年生の2クラスが生活科の授業で落ち葉を拾っていて、その際、地中に埋まっていたハチの巣を踏んでしまった可能性もあるということです。
市の教育委員会は、児童らを刺したのは「クロスズメバチ」とみていて、体長は、1センチから1.5センチくらいとのことです。
「クロスズメバチ」の特徴について、専門家は…
ハチの生態に詳しい 玉川大学小野正人教授
「ハチの巣は木の枝とか家の軒下など目につくところにあるのが一般的。クロスズメバチは閉鎖空間、土の中とか木の空洞の中に巣をつくる。ハチ自体の大きさも小さいので、出入りしているハチも目に留まらないし、ハエかアブみたいなものが飛んでいる程度に子どもたちが思ってしまうと、落ち葉を手でどけてしまって、ハチの方がびっくりして攻撃を仕掛けてしまう」
専門家は、「秋はハチの活動が活発な時期」だとして、警戒が必要だと話しています。
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