「予期せぬ妊娠」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。妊婦やそのパートナーが子どもを産み、育てることを前向きに受け止められず、支援を必要とする状態にあることを言います。
今年の夏、岩手県内で「予期せぬ妊娠」をサポートする民間団体が立ち上がりました。その名は「にんしんSOSいわて」。活動の輪は少しずつ広がっています。

乳児院の院長を務める松尾みさきさんは今年8月、「予期せぬ妊娠」をサポートする民間団体「にんしんSOSいわて」を立ち上げました。背景にあったのは出産した乳児を母親が死亡させるという事件でした。
(にんしんSOSいわて 松尾みさきさん)
「2019年に19歳の女の子が乳児を遺棄してしまった事件、2021年にも大迫(花巻市大迫町)の事件があった。私たち乳児院という仕事をしていて、何かお母さんたちの手伝いができなかったのかなと反省がすごくあった」


今年8月には大船渡市の自宅で出産した女の子の遺体を袋に入れて遺棄したとして、21歳の母親が死体遺棄の容疑で逮捕・起訴されました。