農業や漁業などの第一次産業は生産者の高齢化や後継者不足という悩みを抱えています。そんな中、林業界では若い担い手づくりの試みを行っています。
伊豆森林組合が管理するの森林です。太くてまっすぐなよい木材を育てるため、間伐は欠かせません。4人が1チームで作業します。
<伊豆森林組合 鈴木雄介さん>
Q.年齢は?
「38です」
Q.この現場は若い人が多いですが?
「みんな若いですね。自分より下でみんな20代ですね」
鈴木さんは以前、印刷会社の営業職をしていましたが、31歳の時に林業に転職しました。鈴木さんが働く組合で現在、山での作業を担うのは11人、すべて地元出身者、しかも全員、転職者です。
<伊豆森林組合 鈴木雄介さん>
「今までの仕事は営業だったのでノルマなどの達成感はあったが、暇な時間を弄ぶではないけど、過ごしていた時もあるので自分が父親になった時に子どもに『一生懸命やっている』と伝えられないなと思って、林業の話を聞いて、これなら自信をもって『手に職を付けてかっこいい姿を見せられる』と思いました」
鈴木さんのように、林業に転職する人のための支援制度があります。国の補助事業「緑の雇用」は、経験がない人でも、安全で、効率的な作業が行える「林業作業士」を育てる制度です。3年間の研修で林業で働くための基本知識や技能の習得、雇い主には研修費用のほか、チェーンソーなどの備品の購入費なども助成されます。
<伊豆森林組合 鈴木雄介さん>
「一からチェーンソーから重機まで資格を取っていごとに入るとなるとお金の面でも、なかなか簡単にできることではないじゃないですか、資格をただでと言ったらいい方があれですが、取らせてくれるというのはすごくありがたいと思います」
この制度が始まったことで、林業への新規就業者は33%増加。中でも35歳未満が全体を占める割合が増えたといいます。
鈴木さんの休日は、趣味のサーフィンでリフレッシュしています。
<伊豆森林組合 鈴木雄介さん>
Q.休日はサーフィン?
「週末、大体日曜日にやっています」
Q.ほかの皆さんは?
「週末ですか、サーフィンをやっているメンバーが多いですね」
伊豆森林組合は週休2日。雨の日の現場作業は危険を伴うため、急に休みになることもありますが、収入に影響が出ることはありません。
<伊豆森林組合 鈴木雄介さん>
「山で仕事をして週末は海で。自然を満喫ではないですが、楽しめるのはいいなと思います」
林業の新たな担い手の確保や育成のため、静岡県山林協会では林業の仕事ガイダンスを定期的に開いています。
<静岡県山林協会 白鳥隆司アドバイザー>
「山にはハイキングなどで行かれる方はいらっしゃいますが、なかなか林業で木材を搬出したり、生産して利していることはないと思われます」
<伊豆森林組合 鈴木雄介さん>
「日常のサラリーマンなどを変に言うわけではないですが、普通に生活している中では得られない達成感が(林業には)あると思ういます」
Q.林業は楽しい?
「楽しいです」
支援制度を整えることなどで、林業界は若者にも魅力ある職場になることを目指しています。
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