長野県諏訪市は、市が運営する「蓼科保養学園(たてしな・ほようがくえん)」について、今年度限りで閉園すると明らかにしました。

茅野市北山(きたやま)にある「蓼科保養学園」は諏訪市が運営する児童福祉施設で、子どもの心身の健康回復などを目的に、毎年、市内の小学5年生の希望者が親元を離れて70日間の共同生活を送ってきました。

ただ近年は、定員が埋まらないことも増えていて、ここ2年は新型コロナの影響で受け入れを休止していました。

(金子ゆかり市長)
「新しい健康教育、これに挑戦する時が来ていると判断した」

市は、学園の今年度いっぱいでの閉園を発表。

理由として、建物の老朽化やコロナ禍による活動の制限、時代の変化にあわせた教育の必要性などをあげました。

1923年の開設から100年。

これまでに1万5,000人以上が利用した施設は、節目の年に役目を終えることになりました。

建物の活用については、今後検討していくとしています。