大規模抗議から10日。中国はきょう、さらなる緩和措置を発表したほか、北京では店内飲食が再開されました。一方で、急速な緩和に市民からは不安の声もあがっています。
記者
「北京市内では、きょうから店内飲食をするお客さんの姿が戻ってきました」
「生活が少しずつ正常に戻っている感じで良かったです」
北京では、48時間以内のPCR検査の陰性証明があれば店内飲食が可能となり、多くの店が再開しました。
飲食店従業員
「緩和はいいことです。そうでなければ赤字になってしまいます」
しかし、お昼時になっても客足はまばら…。PCR検査場が減っていることや、検査結果がスマホのアプリに反映されない問題が相次いでいることが影響しているとみられます。
「一部の人は検査の結果が出ないそうで、それで外食できないのかも」
北京市政府は規制緩和を加速させていて、スーパーやオフィスビルでは陰性証明の提示すら必要なくなりました。
さらに国家衛生当局は、無症状感染者や軽症者の自宅隔離を認めるとしたほか、省や市をまたぐ移動の際にも陰性証明は不要とするなど新たな緩和策を発表しています。
ただ、きのうの北京市の新規感染者は3974人で、急速に増えた感染者に検査や治療態勢が追いつかず、不満の声も聞かれます。
「今は緩和しているが、もう少し管理した方がいいと思う」
「心配はあります」
一方で、これまでコロナの脅威を説き続けてきた中国メディアは一転、オミクロン株について「毒性が弱い」などとさかんに宣伝しはじめました。
市民の受け止めは…
「風邪と同じようなもので、薬飲んで何日か休めば治るんでしょ。緩和すべきです。これ以上は我慢できません」
緩和に向けいっきに舵を切った中国ですが、現場に混乱が起きており、コロナとの共存策の模索が続いています。
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