「感謝を伝えるべき人に恩返し」経験を力にプロ入りを目指す
選手としては小柄ながら内に秘めた闘志は誰にも負けない。「プロになって自分みたいに、背が低くて悩んでる選手がいるのであれば、自分が活躍して背が低くてもプロ野球選手になれるよっていうのを証明できたら」と自らの姿で示そうとしている。
さらに渡邉はプロ入りを目指す理由について「親に恩返ししなきゃいけないのと、支えてくれてる方、先輩であったりとかいろんな人がいるんですけど、感謝を伝えるべき人にプロになって恩返ししたい」とまっすぐな思いを語る。「1回高校を辞めてるので、そういう選手の希望にもなればいいかなと思っています。一度辞めてしまったからといって夢を諦めるんじゃなくて、諦めないでやったら叶うんだよっていうのを、ドラフトで指名されることで、希望を与えたいなと思います」。その経験を力に変え、夢の舞台へと歩みを進める。
■渡邉一生(わたなべ いっせい)
2003年12月12日生まれ。神奈川県横浜市出身。左投左打。身長172cm体重75㎏。小学1年で野球を始め、高校は日大藤沢に進学するも日本航空(通信制)に転校。クラブチーム、BBCスカイホークス(現・GXAスカイホークス)で野球を続けるも高校3年で指名漏れ。仙台大学に進学後、3年春には6試合で4勝0敗、防御率0.27で最優秀選手賞、最優秀投手賞、ベストナインを獲得。24年に侍ジャパン大学日本代表に選出された。全国大会は22年の明治神宮大会、24年の大学選手権に出場している。

















