プロ野球ドラフト会議が23日に開かれる。吉報を待つのは小柄な体格ながらも最速153㎞の直球を武器に魔球・チェンジアップを操る仙台大・渡邉一生(21)だ。高校を一度辞めながらも野球への情熱を絶やさず成長を遂げた右腕が運命の一日を迎える。
高校転校も同級生からの電話がきっかけ仙台大へ
小学校1年の冬にリトルリーグの硬式野球チームに入った渡邉。幼い時から身体能力に優れており、水泳、体操、サッカー、テニス、陸上教室に通っていたが、どの競技もさらりとやってのけたという。「一番難しかったのは野球なので野球をやりました。野球って体だけじゃなく、バットやグローブなど道具を使うって考えると結構難しくて、でもそれがなんか楽しくて」。
中学生の時、コーチからの勧めで地元・神奈川の日大藤沢高校に進学。しかし、2年秋に通信制の高校へ転校した。「方向性の違いだったり、合わないところもありましたし、自分が未熟だったのが一番の原因なのかなと思う」と振り返る。その後、日本航空高校(通信制)に通いながら、父が見つけてくれたというクラブチーム、BBCスカイホークス(現・GXAスカイホークス)で野球を続けることを決断した。
しかし高校3年で迎えた初めてのドラフトは指名漏れとプロ入りは叶わず。落ち込む渡邉に声をかけたのは、のちに同じ仙台大に進む同級生の佐野怜弥(仙台大4年)だった。「ドラフトが終わったその日に電話がかかってきて、『進路とかどこも決めてないなら一緒に野球やらない?』って言ってくれて。一緒に野球したいって言ってもらえたことが嬉しかった」。この一本の電話が渡邉の野球人生を動かした。

















