相良雅斗投手(22)成長の秘訣は“木の板”に
力感のない、ゆったりとしたフォームから最速152キロを投げ込む、相良雅斗投手22歳。豊田大谷高校時代は全くの無名だった。

スカウトが注目するきっかけとなったのは去年、中日ドラゴンズの二軍との交流戦だ。プロ相手に3回無失点と堂々のピッチングを披露、一気にドラフト指名候補の仲間入りを果たした。
相良投手の取材をしていると珍しいトレーニングが始まった。木の板に足の外側半分だけを乗せ、スクワットのようにヒザを曲げる。大学で出会ったトレーナーに勧められて始めたという。


しっかり足の裏で踏めるようになることで、指先に伝わる力が上がった」とその効果を実感。それはストレートの回転数にも表れた。
プロ野球の投手の平均的な回転数は約2200、メジャーリーガーは約2300なのに対し、相良投手は2480を計測したのだ。強烈なスピンの利いた伸びのあるストレートが、相良投手の最大の武器だ。