監視カメラ足りず…警備体制の不備も

一方で、ルーブル美術館の警備体制の不備を指摘する声も上がっています。

フランスの会計検査院によると、館内全体の6割以上のエリアで、監視カメラが1台も設置されていなかったそうです。

モナリザがある部屋と強盗被害に遭ったアポロン・ギャラリーを含むエリアの約3分の1では、カメラが設置されていませんでした。

また、犯行現場は、本来6人で警備にあたるはずのところ、4人しかいない時間帯もあったということです。

労働組合の代表(警備担当)
「ルーブル美術館では、この10年で警備と監視190人が減らされました。だから警備のポストを減らすと、いずれその代償を払うことになります。非常に深刻な事態です」

職員らの組合も声明で、「警備員が減らされ、関連する設備への資金も十分に拠出されなかった」と主張しています。