高市新内閣 物価高対策どう進める?

藤森キャスター:
そして、物価高対策は連日のように待ったなしと言われています。
高市総理としては、「手取りを増やして家計の負担を減らすための経済対策を行っていく」とのことです。
「ガソリン暫定税率廃止」については行っていく方針ですが、連立を組んでいた公明党が求めていた「一律現金給付」は、「やらない」とはっきりと会見でも話していました。
そして、新たなパートナーである維新が求めてきた「食料品消費税2年間ゼロ」については検討案件だそうで、実際に行われるかはやってみないとわからないということです。
岩田 政治部長:
高市総理も物価高対策は重要だと話しており、先ほど初閣議でも閣僚に対し「経済対策の取りまとめを指示する」と話していました。
懸念点としては、連立を組んだ維新が「議員定数削減がまずやるべきことであり、最初の試金石だ」と言っているので、議員定数削減と物価高の問題をどのように、どんな順番でやっていくのかが気になるところです。
藤森キャスター:
それは会見でもはっきりとは語られていませんでした。
小川キャスター:
一方で、市場は“高市トレード”ということで非常に盛り上がりを見せています。伊沢さんは経営者として、高内総理の経済政策にはどんなことを期待しますか。

伊沢拓司さん:
市場に関してはどうなるかわからないのですが、先ほどの会見ではかなり経済政策よりのお話が多かったなと。ここ数日どうしても政局に寄った、議員定数削減の話が多かった。参院選のマニフェストにはなかったものが、この秋の国会で議論されるとなると、それは順序が違うのではないかと思っていたので、今回の会見を聞いて安心しました。
一番国民が求めている経済対策をやってくれるのは、ひとまずありがたいことだと思っています。どうなるかは進んでみないとわからない部分もありますね。
藤森キャスター:
今回「決断と前進の内閣」というタイトルで話をされていましたが、実際には物価高対策のプロセスや実行力など、その真価が問われると思います。財源やスピード感などをもう少し具体的に語って欲しい気もしました。

岩田政治部長:
そして、もう1つの大きなテーマが27日からのトランプ大統領との会談。トランプ大統領がいきなり難しい課題を突きつけてくるのではないかという話もありますが、政府内では「石破政権が続いていたとしたら、既に様々な関係ができているが故に難しいボールも来るかもしれないが、新しい総理に変わったことによって逆にいきなり難しい話ではなく、もう少し広い話になるのではないか」という見方もあります。
ただ、トランプ大統領なので、どうなるのかはわかりません。
高市総理自身は、会見で「率直な意見交換を通じてトランプ大統領と首脳同士の信頼関係を深めていきたい」と話していました。
小川キャスター:
これまでにトランプ大統領は自身の交渉術について、「まずはじっくり人を見る。観察するんだ」とも語っていますから、初日から試されるという展開にもなりそうですね。
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<プロフィール>
岩田夏弥
TBS報道局 政治部長 元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当
伊沢拓司
株式会社QuizKnock CEO
 
   
  













