教員の働き方改革の一環として国が進める「部活動の地域移行」。山形市ではきょう、改革をさらに推し進めるための研修会が開かれ、各市町村の担当者などが課題を共有し合いました。

この研修会は、部活動の地域移行を進めるなかで市町村が抱える課題を共有し、解決につなげる狙いで開かれました。

部活動の地域移行は教員の負担を軽減するために、学校での部活動を地域主体のクラブ活動に移行するもので、県内でも段階的に改革が進められています。

県の担当者「令和8年度からは土日の部活動は原則、行わないこととして、地域での活動を行いましょう」

県によりますと、昨年度、県内の公立中学校で休日に部活動の地域移行を実施した割合は54%に上ります。

県では今後、地域移行の完全化を目指していますが、まだまだ課題は山積しています。

参加した市町村の担当者からは吹奏楽部の練習場所や指導者の確保が難しいなどの意見が出ました。

さらに、運動部では、指導者に関する課題が多く出され、競技や種目によっては指導者がいないことや、指導者の高齢化を懸念する意見もありました。

県は、来月から地域のクラブを対象に運営ノウハウなどを教える研修会を開く予定で、部活動の地域移行を後押ししたいとしています。