貯金を取り崩して『犬が暮らすための家の土地』購入

 とはいえ、卒業していく犬の数以上に保護の依頼が圧倒的に多い現状。秋山さんは思い悩んだ末、ある決断をしました。行き場をなくした犬のため兵庫県三木市に新たに約200坪の土地を購入したのです。かかった費用200万円は秋山さん自身の貯金を取り崩しました。

 (秋山文子さん)
 「地道にずっと10年くらい小銭貯金をしていたんですけど、結構貯まっていたし、たまたまここもそれくらいの値段で言うてくれはったので、縁として買ったらいいかな思って買いました」

 犬が暮らすための家を建て、ドッグランスペースも整備する予定です。建設費は1500万円以上かかるためクラウドファンディングで資金集めをすることにしました。12月6日現在で約1300万円が集まっていて、2023年春ごろに完成予定だということです。
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 乗り越えなければならない壁はまだまだありますが秋山さんは前を向いてます。

 (秋山文子さん)
 「やっぱりかわいいしかないのと、新しい家族のところに行って幸せにしてもらっている顔を見たら『やってよかったな』って。何しているよりも一番楽しい。犬たちが楽しそうに走り回って、殺処分されるような子らがここに来て、問題のある犬じゃないと知ってもらって、家族につなげられる場所になれたらいいかなと思っています」

 (2022年12月6日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)